dofileとrequireはよく似た関数ですが、いくつか違いがあります。まずrequireは通常拡張子".lua"無しでモジュールを指定します。これを実装してみます。
前回、dofileのファイルシステムを置き換えているので置き換え版のdofileを流用することでLuaだけで書けました。厳密にはpackage.pathを考慮していないという問題がありますが、これだけで用足りることも多いと思います。
ところで、requireで比較的重要なdofileとの違いが、重複requireガードです。これはpackage.loadedテーブルにロード結果が記録される事で行われます。実際にテーブルの中身をprintで出力してみると、以下のようになりました。(左がキー、右が値)
debug table: 00C9D770キーを見ると、luaL_openlibsでロードされるLuaの標準ライブラリに混じってrequireでロードしたモジュール(ここではvec4, bind_win, my_classがそれです)の名前が見えます。対して値はそのモジュールをロードした時のreturn値が格納されています。(return値が無い場合はtrue)
vec4 true
coroutine table: 00C98AA8
_G table: 00C92760
package table: 00C98828
math table: 00C9A2D0
my_class userdata: 00C9C3B8
io table: 00C98C38
os table: 00C99880
bind_win true
string table: 00C99FB0
utf8 table: 00C9D6D0
table table: 00C98BE8
また、この値は同じモジュールの二回目以降のrequireで返される値としても使われます。以下の例は、dofileが毎回math.random()を実行するのに対して、requireは初回呼び出し時の値をpackage.loadedにキャッシュする事を確かめるものです。
以上を踏まえたファイルシステム置き換え版のrequireは以下のようになります。
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