Saturday, March 7, 2015

Unreal Engine 4をソースからビルドしてAndroid用APKを作ってみる

Unreal Engine 4が無料化したので使ってみました。プログラマーなのでGitHubから取得します。無料化したとはいえGitHubではPRIVATEレポジトリなので、まずUnreal Engineの公式サイトで会員登録した上で自身のGitHubアカウントを紐付けます。すると、GitHubのUnreal Engineのレポジトリにアクセスできるようになります。

ソースコードのビルドからエディタ起動まで


必要な情報はGitHub上のReadme.mdにほとんど書いてあります。指示通りVisualStudio 2013でビルドするとエディタが起動しました。


サンプルプロジェクトを生成して実行している様子。ここまで何のエラーもありませんでした。えらく簡単です。


Android のバイナリの作り方


公式: https://docs.unrealengine.com/latest/JPN/Platforms/Android/GettingStarted/index.html

さっそく、AndroidのAPKを作ってみます。どの端末でも動くようにとりあえずテクスチャはETC1にしました。



missing UE4Game binary というエラーが出ました。アンドロイド用のバイナリをVisual Studioでビルドしていなかったのが原因です。
(追記:昔のバージョンの話です。最近はエディタからの操作だけでアンドロイド用のバイナリがコンパイル&ビルドされます。よって、以下のVisual Studioからバイナリを作る手順も必要ありません)



UE4.slnで、Solution Configurationsを"Development"、Solution Platformsを"Android"にしてビルドします。改めてエディタからパッケージしてみると、APKの生成に成功しました。インストール用のバッチファイルを実行すればAndroid端末にインストールできます。



APKが25MB、obbファイルが1GB…何かの間違いではと思いたくなるサイズですが、実際にインストールすると100MB程になります。

まとめ


この少ない手順でソースコードからAPKまで作れるのは驚異です。ドキュメント類も充実していて迷うことがありません。難点もあります。ソースコードのビルドに時間がかかるのは当然かもしれませんが、APKの生成に30分程掛かりました。本格的に開発するとなるとSSD付のハイエンドPCが欲しいところです。

また、動く端末と動かない端末があります。Acer Iconia B1-730HDでは実行できたのですが、 Adreno 220搭載の Pantech Vega Racerでは動きませんでした。端末が古すぎるせいでしょうか。ただ、TAPPY CHICKENはVega Racerでも動いたので調整次第なのかと思います。

また、Unrealで作ったゲームは実行ファイルも大きく、端末でゲームが起動するまでに時間が掛かりました。ある程度規模の大きいゲーム向けであって、カジュアルゲームにはオーバースペックということかもしれません。

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